昨今、本屋さんの女性向けコーナーには、「ハッピーに生きよう♪」とか、「誰にでも愛される〜な方法」とかいう、いわゆる自己啓発的な本が溢れかえっているけど、実際にハッピーな人はこんな本読まないわけで、、、。この手の本が流行っているってことは、きっとなんかしら日々の生活にもやもやしてたり、自分のどこかにコンプレックスを持った女性が世の中には多いのだろうということ。
「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」の主人公レネーは、自分の容姿に自身が持てず、仕事にも恋にも消極的。最新のメイク方やフィットネスなど、自分を変えようという努力はするものの、心のどこかで「自分なんて、、、。」という思いが拭いきれない毎日を過ごしていた。
そんなある日、フィットネスジムで起きたハプニングによって頭を強打した彼女は、倒れて気を失ってしまう。そして、目覚めて鏡の前に向かうと、今までの自分とは思えない”絶世の美女”が目の前に!
とは言ってもこれ、そう見えるのはレニー本人だけ、、、。
他の人の目に映る彼女はこれまでと何ら変わりないのだけど、もう自分がスーパーモデルばりの美女だと思い込んでるレニーは、これまで持てなかった「自信」を、あれよあれよという間に身に着けてしまい、仕事に恋にとやたら積極的!ついには、憧れの化粧品メーカーの本社勤務と素敵な恋人までゲットしてしまう。
恐るべし、ポジティブシンキング!
確かに、「物は考えよう」とは上手いこと言ったもんで、私自身も、調子が良いことが続くと、何をするにも「あれ?これ上手くいくんじゃん?」みたいな、根拠の無い自信がどこからか湧いてきて、しばらくそんな日々が続くことがあるなーと。
圧倒的なポジティブマインドを目の前にすると、周りの人間も、なんかもう止められないオーラを感じじゃったりしてね。それを人は、ポジモン(ポジティブモンスター)と呼ぶのもかもしれないけど。
コンプレックスを持った主人公が外見もブラッシュアップして、脚光を浴びるシンデレラストーリーは、これまでにも数多くあったけど、この映画の主人公は自分の考え方の切り替え一つで人生の主役に上り詰めるというところが面白い。
なにより、レニーを演じるエイミー・シューマーが、ほとんどの人が共感を持てるだろうと思われる平均的なルックスに、絶妙なバランスのチャーミングさとアイロニックを持ち合わせているところが、この映画の魅力に繋がっていると言っていいかもしれない。
周りにいるとめんどくさいポジモンキャラの女性。でも、周りの評価にとらわれず、幸せに向かって自分から積極的に人生を楽しむ姿は、どこかうらやましくなんだかワクワクもさせられる。
似通った啓発本を何冊も読むより、レニーのようにとにかく「自分って最高!」って思い込む練習をした方がいいのかもと思った2019年のはじまりなのでした。
(YUMI.A)
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